マッコウクジラ
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[分類] 哺乳類クジラ目マッコウクジラ科 |
名前の由来
和名「抹香鯨」抹香(のような龍涎香 りゅうぜんこう を体内に持つ)クジラ。英名「Sperm Whale」マッコウクジラの四角い頭の中には沢山の脳油(鯨蝋げいろう)が詰まっています。
脳油は精液に似ている為、誤解されたのが名前の由来と言われます。
大きな四角い頭が特徴
鼻の穴は頭の先左側に1つ、ブローは左前方斜めに上がります。世界中の外洋に生息しているクジラです。捕鯨が盛んだった時代、脳油を使った油製品が作られました。あまりに取り過ぎて数が減り、現在は世界的に捕鯨が禁止となっています(一部除く)。
ハクジラの中では最も大きいクジラで、オスメスでかなり大きさに違いがあります。
オスは16~18m(成長すると20mを超すことも)50t、メスは12~14m 25t、そして低緯度の暖かい海にはメスと子供の育児集団がいます。
一方、オスは大きくなると高緯度へと移動して行きます。若いオス集団へ、さらに成体になると単独行動をし極近くの冷たい海を回遊、オスの繁殖適齢期は10~20才ごろ、この時期になると暖かい海へ戻り育児集団を訪れて繁殖行動をし、また寒い海へと戻って行きます。
40才を超えても成長し、寿命は70才以上。
生涯の3分の2を深海で過ごすと言われ、軽く2000mは潜ることが出来、集団で狩りをすると言われているそうです。
主食は「イカ」。小笠原近海には育児集団が見られます。8~10mほどのマッコウクジラが多く4~5mの小さなマッコウもいます。
メスは4~6年で成熟し妊娠期間は12~18カ月、子育ては2~3年、出産は5年に1度。
オスは1頭で複数のメスを獲得するハーレムにより子孫を残す性質で、複数のメスと交尾した後は、北の海へ戻り子育てには参加しません。
メスと子供は暖かい海で過ごしメス通しで協力して子育てを行っています。家族の絆が強く、深海へと潜ろうとしない子には母乳を飲ませながら潜ったりもするようです。
1,000mの海域で過ごしている為島から遠く、会いに行くには少し時間がかかります(1時間強)。その為、海況が良い時で無いとウォッチングに行けません。
見つけ方
見つけ方はブローやブリーチングを探します。また、マッコウクジラが出しているカチカチなどのクリック音(音響信号)を水中マイクを使って探します。
まだ潜れない子クジラが浮いている姿も見られたりします。
大きいクジラですが、丸太んぼが浮いていて、たまにブローが上がるわりとのんびりなイメージです。
たまに見かけるオスは大きく、こちらは迫力があります